みなさんは「民泊」をご存知でしょうか。
基本的には宿泊施設という点で、ホテルや旅館とおなじです。しかし、細かな違いもありますので、少し勉強してみましょう。
民泊運営者として、知ってほしいこともあり、ホテルや旅館との違いを解説してみたいと思います!
民泊とは
民泊とは、マンションの一室や、一軒家が利用された宿泊施設のことです。
民泊は、家主がその宿泊施設に住んでいる施設と、家主が不在で、まるごと一室を借りることができる施設の2つに分けることができます。この記事では家主不在型の民泊を解説していきます。
いずれの施設も、予約して宿泊するという、ホテルや旅館と同じ手順で利用することができますが、家主不在型民泊では、非対面でチェックインできる場合が多く、密のリスクを避けることも可能です。
民泊の特徴(ホテル・旅館との違い)
料金
民泊は、ホテルや旅館と違い、1室でいくらという料金設定となっています。そのため、人数が多くなるほど、割安になるシステムとなります。ただし、宿泊可能な人数の上限や、追加人員ごとに料金が加算される場合もあるので、ホテル・旅館と比較して本当にお得になるのかを比較してみましょう。
チェックイン・チェックアウト
場合によっては待ち時間も
待ち時間はナシ
ホテルや旅館には基本的にフロントがあり、そこで対面でのチェックイン・チェックアウトとなります。一方の家主不在型民泊はというと、セルフチェックイン・アウトのシステムを導入しているところが多く、非対面での入退室が可能です。
また、セルフチェックインではロビーでの待ち時間が発生しないこともメリットと言えます。
また、ほとんど場合、朝晩の外出可能時間が決められていることはありません。
アメニティ
アメニティに関しては、民泊ごとに用意されているものが違います。これはホテルや旅館とも同じです。また、どんなアメニティが備えられているのかは、airbnbなどの予約サイトで確認することができます。
設備
設備も各民泊施設によって異なりますが、まず特筆すべきは、民泊施設の多くが長期滞在者のことを考えた設備を導入していることです。
これは外国人の方がバケーション期間を利用して長期的に泊まることが想定されるためです。マンスリーマンションのような設備をイメージされると大きく違うことはないでしょう。
具体的には、洗濯機や冷蔵庫、調理器具や食器など、ホテルよりも充実していることが多いと言えます。
立地・アクセス
ホテルのような観光に便利な立地もありますが、少し離れた静かな環境の民泊施設もあります。
アクセスに関してはほとんどの施設が最寄駅からの距離など、必要と思われる情報を掲載しています。また、予約後に詳細な道順が送られてくることも多く、意外と迷うことはありません。
民泊のメリット
まず、グループで同じ部屋に泊まることを考えた時、ホテルでは2部屋になるような人数でも、民泊では1部屋で一緒に泊まることができます。
また、料金もホテルと比較して安い場合がほとんどです。グループで泊まるときはもちろんですが、おひとり様での宿泊でも近隣のビジネスホテルよりも安いことが多いでしょう。
特に長期の場合は、連泊割引を設定している民泊も多く、よりお得に泊まることができます。
非対面でのチェックイン・アウトが可能な場合は接触を避けることができます。また、人が集まるようなロビーがないため、密を避けることも可能です。
洗濯機があることで、旅行先に持って行く服を減らすことができたり、旅先での汚れを落とすこともできます。これは意外とうれしいことですね。
民泊の注意点
民泊は基本的にフロントがないため、細かなサービスや、急を要する事態には対応することができないと言えるでしょう。しかし、当然トラブルがあった際には連絡することが可能で、その後の対処を話し合うことができます。
また、マンションの一室の場合は夜間帯に騒がないように注意が必要であったり、隣人とのトラブルを引き起こさないために最低限の配慮が必要となります。
また、民泊では宿泊料金の他に清掃料金が設定されている場合も多くあります。これは宿泊1回につきいくらという設定されており、1泊2日だと割高に感じるかもしれません。逆に、長期宿泊しても清掃料金は1回分なので、お得になるシステムです。
民泊に向く方・向かない方
民泊に向いている方
- 長期滞在したい方
- グループで同じ部屋に泊まりたい方
- 非対面でチェックイン・アウトを済ませたい方
- 調理器具や洗濯機を利用したい方
- 普段ホテルのフロントに電話しない方
民泊に向かない方
- 対面での接客にこだわりがある方
- 朝食や夕食の提供が必要な方
- 普段ホテルのフロントに電話する方
- 温泉付きが条件の方
- 夜間に騒ぐ恐れのある方
民泊の利用方法(例)
airbnb(通称エアビー)で予約~チェックアウト
- airbnbに登録=アカウントを作成
- エアビーで目的地や日付を指定してお好きな民泊施設を探す
- お好きな民泊施設を予約または問い合わせ
- ご宿泊当日までに案内のメールが来る
- 対面で鍵を受け取り、またはセルフチェックイン(キーボックスなどで非対面受け取り)
- 宿泊者名簿へ必要事項の記載(チェックイン)
- 鍵を返してチェックアウト
※宿泊施設により対応が違うので、リスティング(物件の掲載ページ)はしっかり読むことをオススメします。
民泊もGoToトラベルの対象?
ホテルや旅館と同じように、民泊施設もGoToトラベルの対象施設として認められている場合があります。2020年10月に民泊仲介サイト大手のairbnbが参加したことにより、選べる物件がかなり増えました。
ただし、サイト内のすべての施設が割引対象というわけではなく、新型コロナウイルス対策をしたことが認められる施設のみが対象となっています。
【https://airbnb.com/h/sapporonakajima1ldk】
例えば上のリンク先の施設はGoToTravelの対象施設です。対象施設では、35%の割引額分が差し引かれた金額が表示されます。(※airbnbの場合はクーポンコードとして【JAPANGOTO】と記入する必要がある場合もあります)
その他、エアビーのサイト内で民泊施設の一覧を見た時に、左上にGoToのマークがついていれば対象施設となります。
注意:現在、ホテル・旅館・民泊を含むすべての宿泊施設が、GoToTravelの対象から外れました。ご予約の際は、ご注意ください。
まとめ
まだまだ日本ではなじみの薄い民泊。ホテルや旅館と違い、セルフチェックインのシステムや、ロビーが無いことにより、人とすれ違う機会が少ないことから、いわゆる3密を避けやすいこともオススメできるポイントです。
はじめて利用する方は不安もあるかと思いますが、基本的には予約方法はホテルのネット予約と同じですし、お部屋の数が多く、自分の目的に合った宿泊先を探すのには便利です。
この機会に民泊を利用してみてはいかがでしょうか。