新千歳空港は千歳市と苫小牧市のちょうど境目に位置しています。
この千歳市と苫小牧市は札幌や旭川、登別や函館方面等に向かう途中、あるいは新千歳空港へ向かう道中に必ず通る街であり、とても立ち寄りすい観光地です。
新千歳空港の近くというメリットを生かし、旅行の初日や最終日に千歳・苫小牧の魅力的な観光地に訪れてみましょう。
札幌からの日帰りもOKな千歳・苫小牧の観光地7選!
日本一の水質を誇る支笏湖(しこつこ)や、湖の水位と同じ高さの露天風呂に入れる丸駒温泉、肉厚でプリっとした触感が絶妙なホッキ貝が名物のマルトマ食堂など、札幌近郊に住んでる筆者がオススメしたいスポットがいくつもあります。
札幌近郊からの日帰りドライブにもちょうどいい距離で、実際に札幌ナンバーの車をよく見かけるエリアです。それは北海道に住んでいる人にも認められた観光地だということを表しているのではないでしょうか。
今回は新千歳空港からでも札幌からでも気軽に行けるオススメのスポットを7つ紹介していくので、行ってみたいところをチェックしましょう!
新千歳空港を☆、観光地を青色のピンで表しています。タップして所在地を表示できます。
また、各パートには新千歳空港からのルートも付けているのでご参考ください。
1.支笏湖
北海道には難読地名がたくさんありますが、支笏湖とかいて「しこつこ」と読みます。
支笏湖は日本一の水質を誇り、非常にクリーンな透き通った湖です。また、日本最北の不凍湖でもあり、冬場は多くの湖が凍ってしまう北海道でも、凍ることがありません。
そのため、季節を問わず美しい湖面を眺めることができます。
支笏湖には、休暇村支笏湖というのんびりとした観光地があります。休暇村ではカヌーやスワンボート、遊覧船に乗ることができる他、キャンプも楽しめます。
日本一の水質をよりダイレクトに体感できるこれらのアクティビティはまさにここならではのものです。
支笏湖のシンボルとも言える真っ赤な山線鉄橋を渡ると、その先に遊歩道が見えてきます。遊歩道を15分ほど登れば、支笏湖を一望できる簡易展望所があります。遊歩道を歩けば、野鳥のさえずりが大変心地よく、リラックスできること間違いなしです。
ちなみに冬には氷濤まつりというイベントが行われ、氷でできた一つの村が出現します。真っ白な雪がカラフルにライトアップされ、とても幻想的な雰囲気となる、大人気のイベントです。
所在地 | 北海道千歳市支笏湖温泉 |
2.丸駒温泉
丸駒温泉は日本秘湯を守る会に認定されている温泉で、支笏湖を目の前にしたロケーションです。静かなそのロケーションからは水質日本一の支笏湖や恵庭岳などを一望することできます。
特に露天風呂のうちの一つは湖と同じ水位となっており、支笏湖に入っているかのような気分にもなれます。
かなりワイルドで特殊な露天風呂ではありますが、それだけに自然ありのままの四季折々の顔を見せてくれるという醍醐味があります。
一方で、露天風呂までの通路には暖房等は設置されていないため、少々寒さを我慢する必要がありますので少しばかり覚悟しましょう。
こちらの露天風呂の他に、内湯はもちろんのこと、支笏湖を見下ろすような露天風呂もあり、お好きなお風呂でゆったり浸かることができます。
所在地 | 北海道千歳市幌美内7番地 |
料金 | 大人1,000円/小学生500円/3歳以上200円/3歳未満無料 |
営業時間 | 10:00~15:00 |
3.マルトマ食堂
苫小牧市にあるマルトマ食堂は、近隣で働く従業員のための食堂スペースと、一般客向けの食堂スペースとが別れています。駐車場も同じように別れていますので、間違わないように注意しましょう。
店内はレトロでこじんまりとした趣のある食堂で、有名人のサインが壁に貼られていることからも人気店であることが分かります。お昼時には1時間待ちが発生することもしばしばあるので、時間にはゆとりをもって行きましょう。
このマルトマ食堂の名物といえば、ホッキカレーです。本州の人にはなじみの薄いホッキ貝は、苫小牧市の名産品です。
ホッキ貝をカレーに入れるのは北海道内でも珍しく、苫小牧だけの味といっても過言ではないでしょう。肉厚でジューシーなホッキ貝の旨味と甘みがカレーのスパイスと絶妙なコンビネーションです。
この他、甘えびが山盛りの甘えび丼や、海鮮丼類が豊富に取り揃えられています。時間があればぜひ立ち寄りたい名店です。
※最近(2020年10月現在セイコーマート様でもホッキカレーを発見しました)
所在地 | 北海道苫小牧市汐見町1丁目1番13号 |
営業時間 | 05:00~14:00 |
4.ウトナイ湖
白鳥にも出会えるウトナイ湖は国指定鳥獣保護区、ラムサール条約の登録湿地です。
ラムサール条約に登録された湿地と言えば、釧路湿原が有名ですが、ウトナイ湖も肩を並べるほど立派な湿原なのです。
釧路湿原ではタンチョウが見られるのに対し、こちらでは白鳥の他250種もの野鳥を観察することができます。
このウトナイ湖を観察するのに便利なスポットが道の駅ウトナイです。ウトナイ湖に隣接しており、ここを中心に湖周辺の散策をするのが便利でしょう。
ちなみに2019年3月には展望台もオープンしており、そこから景色を一望することもできます。道の駅としての機能も充実しており、トイレや休憩スペースがある他、北寄玉というたこ焼きのホッキ貝バージョンを食べることができたりと、グルメもしっかり取り揃えています。
新千歳空港からも車で12分程度とかなりアクセスも良く、せっかくなら寄っておきたいスポットです。
所在地 | 北海道苫小牧市字植苗156番地30 |
営業時間(道の駅) | 09:00~18:00 ※トイレは24時間 |
5.ノーザンホースパーク
広大な森林に囲まれたノーザンホースパークでは、乗馬体験や観光馬車体験、エサやりなど馬とのふれあいを中心としたアクティビティが楽しめます。
また、ショーも充実しており、例えば引退した競走馬が、迫力のあるジャンプを見せるライディングショーや、一生懸命な姿が愛くるしいハッピーポニーショーは人気のショーです。ショーの後には馬との記念撮影も行っているので、せっかくなら1枚残しておきましょう。
その他には、バルーンアーチェリーやセグウェイ体験など、馬に限らずアクティビティが充実しており、思い出に残る時間が過ごせるでしょう。
所在地 | 北海道苫小牧市美沢114-7 |
入園料 | 大人 800円/小学生 400円 |
営業時間 | 09:00~17:00 |
6.えこりん村
えこりん村は40ha(およそ東京ドーム8個半分の広さ)の広大な敷地に、動植物をはじめとする自然環境とのつながりを大切にしたいという思いのもとつくられた小さな村です。
このえこりん村は大きく分けて銀河庭園とみどりの牧場の2つのエリアからなっています。
銀河庭園はイギリスのガーデンデザイナー、バニー・ギネスがデザインしており、約1000種もの花木が見られるイングリッシュガーデンは、思わずシャッターを切りたくなるような美景です。
一方のみどりの牧場では、広大な土地でのびのびと暮らすアルパカやヒツジ、リャマ、ミニチュアホースやヤギを間近で見ることができます。
また、みどりの牧場ショーやひつじレースなどのイベントも毎日開催しています。
ちなみに村内には地場食材を生かした料理を提供するレストランもありますので、お昼時に寄ってもOKです。
所在地 | 北海道恵庭市牧場241番2 |
入園料 | 大人1,200円/中学生以下600円 |
営業時間 | 09:30〜17:00 |
7.サケのふるさと千歳水族館
日本最大級の淡水魚の水槽を持つサケのふるさと千歳水族館では、サケをはじめとする北海道の淡水魚や、世界中の淡水生物が展示されています。
千歳川の中を直接見ることのできる日本初の水中観察ゾーンは、千歳川の生き物たちを目の前で観察することができます。秋には産卵のためにサケが川をさかのぼる姿も見られます。
この水族館ではタッチプールやドクターフィッシュ、ザリガニ釣りなどの体験コーナーも用意されており、小さなお子様にも人気です。
大きな海水魚やトド、アザラシなどがいる大きな水族館のようなインパクトはありませんが、気持ちよさそうに泳ぐ淡水魚たちを眺めるのもきっと楽しい思い出になるでしょう。
所在地 | 北海道千歳市花園2丁目312 |
入館料 | 大人800円/高校生500円/小・中学生300円 |
営業時間 | 09:00~17:00 |
まとめ
新千歳空港の近郊にも魅力的な観光地はたくさんあります。その中でも7つに絞って紹介してきましたが、どれか1つでもいけると旅の満足度はきっとあがります。
今回紹介した観光地は、どうしてもその立地上宿泊地や目的地になりにくいと思います。そのため、例えば新千歳空港に予定よりも早く着きそうになり、飛行機やレンタカーの返却時間まで余裕があるというとき等に立ち寄るのがオススメです。
もちろん、支笏湖などは日帰りドライブの定番でもありますし、本来ならばしっかりと時間をとっていきたい場所でもあります。