道南胆振支庁に分けられる白老・登別・室蘭の観光地を紹介していきます。
登別は言わずと知れた温泉地ですが、白老や室蘭にも観光地があるとは思っていなかった、という方もご安心ください。きっと楽しめるスポットに出会えるはずです。
この記事で紹介する観光地一覧
国立アイヌ民族博物館ウポポイ
2020年7月オープンの国立アイヌ民族博物館
登別温泉
道内1位の温泉街
のぼりべつくま牧場
世にも珍しいヒグマの牧場
地獄谷
登別温泉と言ったらここ。もくもく湯けむり
工場夜景
このエリアで夜景を楽しむなら室蘭へ!
地球岬
水平線を見渡す展望台
オロフレ峠
北海道の大観峰
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濃厚な魅力!白老・登別・室蘭の魅力7選!
昭和新山を眺めながらドライブできる高速道路や、海岸線を走る一般道(国道36号線)。景色には文句のつけようがありません。
新千歳空港からも1時間程度と比較的アクセスがしやすく、札幌からでも2時間以内で到着します。
景色だけじゃなく、歴史も海も自然も温泉もある観光にはもってこいの白老・登別・室蘭。ぜひ参考にしてみてください!
Aコース:ウポポイ→地獄谷&足湯→クマ牧場→オロフレ峠→登別温泉(宿泊)
札幌からウポポイは約1時間15分、函館からウポポイは約3時間
B コース:地球岬→オロフレ峠→足湯&地獄谷→登別温泉(宿泊)
札幌から地球岬は約1時間50分、函館から地球岬は約2時間50分
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1.国立アイヌ民族博物館ウポポイ
2020年7月12日、北海道白老町に誕生した北海道初の国立民族博物館ウポポイ。
年間100万人の来場者を見込むこの施設は、先住民族アイヌの歴史や文化を尊重し、その復興・発展のためとなるナショナルセンターとしての役割を果たしており、民族との共存共栄について深く学べる施設です。
20年ほど前ではクラスに1人はアイヌ民族の方がいたと言われる北海道でも、最近ではそのことを隠す人も多く生きづらさを感じさせてしまっています。今一度、共生社会について考える時間をとってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、もちろん研究だけではなく、観光としても楽しめるように作られており、体験交流ホール(ウエカリ チセ)では、演者と一緒になって伝統舞踊などを踊ることができたり、体験学習館(ヤイハノッカㇻ チセ)ではアイヌ料理の調理や試食の体験ができます。
また、伝統的コタン(テエタ カネ アン コタン)では民族衣装を着てアイヌの人々の家であるチセの前で記念撮影ができます。
このほかにも工房やいざないの回廊、レストラン、売店などがあり、夜は、アイヌに伝わる創生神話をプロジェクションマッピングで上演するカムイ シンフォニアなど、時間いっぱい楽しめる施設・イベントが目白押しです。
所在地 | 北海道白老郡白老町若草町2丁目3 |
営業時間 | 平⽇ 9:00〜18:00 ⼟⽇祝⽇ 9:00〜20:00 |
料金 | 入園料:大人1,200円,高校生600円,中学生以下無料
体験プログラム:500円単位で追加 |
2.登別温泉
言わずと知れた名温泉、その昔はアイヌの人々が入浴していたとも言われます。
日本の温泉100選で、毎年上位に名前を連ねる登別温泉。2019年度は全国で7位、北海道では1位でした。
泉質は硫黄泉、食塩泉、ラジウム泉をはじめ計9種類楽しむことができます。
これだけの泉質が湧いているのは全国的にも珍しく、登別温泉はまさに湯めぐりにぴったりとも言えるでしょう。
しかし日帰り入浴は夜は営業していないという旅館が多いので注意してください。宿泊料金は一泊3万円程度のホテルが多く、決して安くはありませんが、それだけ上質な時間を提供してくれます。
ちなみに登別温泉付近には、上登別温泉、登別カルルス温泉、虎杖浜温泉等登別温泉ほど大規模ではないですが、温泉地が多くあります。せっかく湯めぐりをするならこちらもあわせて行ってみたいですね。
所在地 | 北海道登別市登別温泉町 |
営業時間/料金 | 日帰りの場合夜はほとんどやっていないので注意。/1,000円前後が多い |
3.のぼりべつくま牧場
約100頭ものヒグマが放牧されているクマ牧場。野生のクマたちがうろうろしています。安全には配慮されていて、必要以上に怖がることはないですが、安全だとわかっていてもやはり大迫力のクマは怖いものです。
しかし何回も行ってると、飼いならされたクマは犬や猫などの可愛らしい動物たちと同じように見えるそうです。
そんなクマ牧場ではNKB神7という企画をやっていて、おやつが貰いやすい「センター」を競っています。
素人には正直違いはよくわかりませんが、なんとなく可愛らしいクマがセンターになっています。ちなみに飼育員さんは一頭一頭の顔と名前が一致するというのだから驚きです。
イベントとしてはエサやり体験やアヒルレース(クマじゃなくてちゃんとアヒルです)などを開催しており、可愛らしい様子に癒されます。
また、神秘的なカルデラ湖であるクッタラ湖を眺めることができる展望台があり、遠くは渡島半島や下北半島まで眺めることができます。
その他にも、せっかくならば園内にあるヒグマの博物館に行くと良いでしょう。こちらは世界的に見ても大変珍しい施設だそうです。
所在地 | 北海道登別市登別温泉町224番地 |
営業時間 | 9:00~16:00(6月末まで短縮営業中) |
駐車料金/入園料 | 普通車500円,二輪車200円/大人2,650円,小人1,350円 |
4.地獄谷
ここは登別温泉の北東部にあり、登別温泉街から歩いて行けるので必ず見ておきたいスポットです。
地獄谷は日和山の噴火活動によりできた直径約450mの爆裂火口跡で、赤茶の岩肌から立ち込めるガスや、泡を立てて煮えたぎる泥などの荒れた様子が「鬼の棲む地獄」のように見えることから、地獄谷と言われるようになったとされています。
地獄谷は1周およそ20分程度の遊歩道で観光することができ、温泉らしい硫黄のにおいが立ち込める中、昭和地獄や龍巻地獄など地獄と名の付く15もの噴気孔や湯壺を見ることができます。
また、少し足をのばせば大湯沼川天然足湯という無料の足湯もあります。
こちらは湯温の高い所で50度程度になることもあるので、慎重に足を入れるようにしましょう。
地獄を巡ったあとは、大湯沼川天然足湯で原生林に囲まれながら川の音や小鳥の鳴き声でリラックスし、地獄から一気に天国気分はいかがでしょうが。
所在地 | 登別市登別温泉町無番地(登別温泉郷となり) |
駐車料金 | 乗用車500円(大湯沼駐車場との共用利用券) |
5.工場夜景
北海道で見ることができる工場夜景と言えば室蘭の工場夜景です。
日本五大工場夜景にも数えられる室蘭市の工場夜景スポットには道内外から多くのファンが集まります。
そんな工場夜景や、室蘭市街地の夜景を綺麗にみられる展望台を3つ紹介します。
白鳥湾展望台
国道37号線沿いにあり、白鳥大橋(日本夜景遺産認定)とJX日鉱エネルギー㈱の製油所の保安灯を望むことができます。アクセスも良く、夜にふらっと立ち寄るにはベストです。
祝津公園展望台
JX日鉱エネルギー㈱の製油所や、民家や団地などの人々の灯、そして白鳥大橋の全体を眺めることができるスポットです。特にループ状に延びる白鳥大橋は芸術的で美しいです。
測量山展望台
室蘭市街地から山を見渡すと、異様な光りを放つ山があります。それが測量山です。こちらからは室蘭港を取り囲む工場群を眺めることができます。ただし駐車場から展望台までの階段が暗いので注意してください。
工場夜景巡りコース
アクセス | 登別温泉から約40分。(登別東I.Cから室蘭I.Cまで道央道で進み、室蘭方面へ進み各目的地へ)
※札幌から約2時間、函館から約2時間半(室蘭I.C利用が便利) |
6.地球岬
どこまでも続く水平線が丸みを帯びており、地球は丸いということを感じさせてくれる美しい景色からこの名前が付いたように思われがちですが、アイヌ語で断崖を意味するチケプがチキウとなり、さらに転じて「地球岬」となりました。
高さ120mの断崖絶壁からの景色は新日本観光地百選にも選ばれた景色であり必見です。
自然豊かなこの場所からは、運が良ければイルカやクジラが見えることあります。絶景であるだけに観光客も多いですが、地元の人が日の出を見に来るなど地域からも愛される景勝地です。
ちなみに夜は心霊スポットだという噂もあるので、ぜひ日中に来てくださいね。
所在地 | 室蘭市母恋南町4-77 |
7.オロフレ峠
登別温泉と洞爺湖・壮瞥方面を結ぶ峠がオロフレ峠です。この峠は急カーブが連続するので運転には注意が必要です。
大観望とも呼ばれる展望台からの眺めは北海道を感じさせる雄大な自然を眼下に眺め渡すことができます。
夏には羊蹄山(蝦夷富士と呼ばれる富士山に似た山)や噴火湾・洞爺湖などを贅沢に眺めることができるのはもちろん、秋にはあたり一面が紅や黄金色に染まる紅葉を堪能することができ、さらに冬の間は樹氷を楽しむこともできるというオールシーズン楽しめる峠です。
道道2号(洞爺湖登別線)をしばらく進むと、「オロフレ峠展望台」の看板が見えてきます。この看板の指示通りに進めば無料の駐車場にたどり着き、展望台から景色を楽しむことができます。
所在地 | 北海道登別市カルルス町 |
まとめ
函館に向かう途中や札幌に帰る途中、洞爺湖へドライブに出かける途中など、さまざまなシーンで実は通っているこのエリア。
このエリアだけでも朝から晩まで1日中楽しむことができます。むしろ1泊2日が現実的です。特にオロフレ峠からの景色は感激すると思います。アクセスはあまり良くないのですがオススメしたいスポットです。
ちなみに別記事で紹介する洞爺湖町・北湯沢方面の観光とあわせると効率よく回れます。
この記事でもちらっと補足してきましたが、実は日本の〇〇選に選ばれた観光地も多いエリアので、一度は行く価値があるでしょう。
北海道の魅力がぎゅっとつまった白老・登別・室蘭エリアをぜひ堪能してみましょう。